裏切られたけど転生トリップしました【d!】 (ページ45)

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side purple

「あ、馬鹿発見」
「そんな事言ってる場合ちゃうてアーシェちゃん！」

⠀面白そうな顔をして口に手を当てながら笑うアーシェはいつか泣かしてやると決めた。

－－－数刻前－－－

「ショッピ降りてこいや！！弱いものいじめして楽しんか！？」
「コネシマさんわざわざ自分を弱者にしてまで勝ちたいんすか」
「シッマ！！この新入生コンビガチで狡いぞ！」

⠀偶然いい所にあった見渡しのいい木から先輩達を見下ろすと批判が殺到した。先輩らには見下されるのがよう似合ってますよ。そう言うと先輩を敬え！とキレ気味に言う。いや、敬う要素ないですやん。クズと狂犬ですやん。

「勝てればいいって教えてくれたん兄さんやないですか！」
「チーノお前は俺が教えんくても姑息なやつやった！！」
「チーノは素直ですよ大先生。謝ってください落ち込んでるやないですか！」

⠀しょんぼりとするチーノに向かって野郎にかけてやる言葉はねぇ！とクズ感満載で叫ぶクズに火の魔法を打つと熱がっていた。コネシマは大先生ェ！と仇討ちの如く叫んだ。ざまあない。安心しろチーノ仇は俺が討った。

「お前らそろそろ降りてこい」
「あ"ー！やめろぉー！そんな気はしてたけど！！」
「俺たちの安住の地が！！」

⠀高笑いしていた俺たちの安住の地はコネシマの風魔法によってあっさりと地面に叩き落とされた。
⠀その様子をみて大先生は高みの見物だと言うふうに笑う。

「ふははは！いい気味やな！」
「大先生なんもしてませんよね？」
「お黙り」
「こんな時にも茶番とはいい度胸しとんな」
「と、とんち……」

⠀する、と出てきたトントンさんに大先生は震えながらコネシマの後ろに隠れた。そんな大先生に冷ややかな視線を送り、草木の中から近づいてくる。

「トントンさんの相手誰やったんですか？」
「人数的にグルさんやったわ」
「わぁ、可哀想ー」
「ご愁傷様っす」

⠀哀れみの目を向けると、五歳児を相手に疲れ果てたのかため息をついた。可哀想に。

「誰か変わってくれや……あいつ加減ってのを知らんねん……」
「あぁ可哀想なトントン！変わってやれんくて涙が出てきます」
「おいチーノお前を身代わりにしてもええんやぞ？」
「とんちゃん虐めないであげて！」

⠀大先生は高い声を出してチーノを庇った。情緒どうなってるんですかこの人。

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