もとからお前しか見えてねぇよ[３Ｚ 高杉晋助]

episode５ ページ5

屋上の扉を開くと、晋助の姿が目に入った。でも何か様子がおかしくて。いつもならすぐに気づくのに…………そう思って恐る恐る近づいてみると。




晋助「………ｽｰ…………ｽｰ…………」




まさか寝ているとは。いつもの目付きの悪い目ではなく、少し目尻が下がっていてとても優しそうな雰囲気に包まれていた。相変わらず左目には眼帯だけど………
なぜかときめいてしまう私がいる。いやいや、今日は攻めにきたんだ！！いざ、尋常に…………参る！！(女子高生ですからね！！)すると晋助の目が開いた




晋助「なんだ、人の睡眠妨害しやがって。」




また鋭い目…………いやいや、めげるんじゃない！！




『ねぇ、今日一緒に帰れる？』




晋助「無理だ。」




デスヨネー。だがここまでは予想通り。今日は何時もとは違うッ！！




『いっつも帰れないって、どんな用事があるの？』




晋助「お前に関係ねぇだろ。」




『はァ？(怒)』




晋助「うるせぇ、お前に関係ねぇだろ。何度も言わせんじゃねぇ。」




『ッ！！あーそーですか！！もう、別れる！サヨナラ！！！』




もう、あんな人知るもんか！！こっちの気持ちも知らないで




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…………ダメだ。涙が溢れてくる。

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