交換日記 / ？？？ ページ18
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あの日以来、お昼休憩は菜月と翔平の話題で持ち切りだ。ふらふらと教室を出て行く菜月はもしかするといつも翔平と一緒にお昼を食べてたのかもしれないな〜なんて今になって思う。
「Aは何か聞いてないの？菜月ちゃんと仲良いじゃん」
「…うーん、菜月ってあんまり自分のことは話さないから」
「聞いた話だけど菜月ちゃんが翔平以外の男と歩いてたのを見たって人がいるらしい」
ひそひそ声に他の女子の目が見開く。
「…やっぱり。翔平遊ばれてるだけっぽいよね。そもそも菜月ちゃんが翔平のこと好きになるとは思えないし。前の彼氏と全然タイプ違くない？」
だめだ、胃がムカムカする。菜月のこと何も知らないくせに。でもここで反論すると面倒になるのは目に見えてる。やだな、女子って。俯いてお弁当を食べ進めてるとふわりと漂った甘い匂い。
「……A先輩」
ドアに寄りかかってるその姿に慌てて駆け寄ると後ろ手に隠していた交換日記を私に差し出した。
「さっき授業中に書いた」
こんな風に直接渡されるのは初めて。いきなりどうしたんだろう。
「今すぐ読んでほしくて」
ぱらぱらと捲るとたった一言。
「放課後デートしませんか？」
さっきまでの胃のムカムカなんてどこへやら、一気にばくばくと煩い心臓。
「……ダメかな？」
ピアスを触りながら私の様子を窺う長谷川くん。
「っ、全然ダメじゃない」
「よかったぁ。あ、ごめんね。お昼休憩邪魔しちゃって」
長谷川くんの視線は私の後ろへ。やだな、今あの空間に戻るの…。絶対質問攻めされるもん。
「A先輩何かあった？」
「………ううん、なんでもない」
「ほんとに？」
腰を屈めて目線を合わせてくる長谷川くん。うわ、顔が近い。
「放課後玄関で待ってるね、じゃあまた」
私の頭をぽんと撫でると廊下を歩いて行く長谷川くん。その姿が見えなくなるまでずっと後ろ姿を見つめていた。
振り返ると案の定にやにやと笑ってるみんな。
「ねぇ！誰、今の」
「あんなイケメンいたっけ？」
「上靴の色が違ったから2年だよ、あの子」
「えーー、意外。Aって年下好きなんだ」
「っていうか付き合ってんの？」
「付き合ってないよ、翔平の友達で仲良くなっただけ」
これなら詮索されないよね？
「じゃあ私に紹介して。結構タイプだったかも」
…え。ど、どうしよう。嫌だ。嫌だけどここで断ったら怪しまれる？でもでも長谷川くんが私以外の子と仲良くなったら…？
「ごめんなさい、俺は全然タイプじゃないっす」
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Lala(プロフ) - nonmamaさん» コメントありがとうございます。年末は気持ちも焦りますし時間に追われがちですよね😢ほっとひと息できるような短編になりますので息抜きに読んでくださいね🥰 (2022年12月11日 18時) (
レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
nonmama(プロフ) - Xmasの雰囲気も気分も高まるこの季節に健太くんのお話が😍序盤から新鮮で面白くて今後の展開が気になって仕方ありません😆年末特有の家事をこなしつつ勝手に自分へのご褒美とさせていただいてワクワクしながら更新のお知らせをお待ちしています😌 (2022年12月9日 23時) (レス) @page21 id: 7c869ac398 (このIDを非表示/違反報告)
Lala(プロフ) - こさん» コメントありがとうございます！現在更新中の短編はクリスマスまでに完結しますので楽しんでいただけると嬉しいです🥰 (2022年12月9日 22時) (レス) id: b9d8b91003 (このIDを非表示/違反報告)
こ(プロフ) - 毎回楽しみにみてます♡ (2022年12月9日 22時) (レス) id: fbdc2b6088 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Lala | 作成日時：2022年7月2日 10時
