二章 [夢の中で…] ページ7
沙貴「化野家の…過去…?」
？『あぁ…そうだ』
沙貴はごくり、と唾を呑み込んだ。一気に緊張が走る。
？『ふふ…覚悟は出来ているか…?』
沙貴「勿論よ！私は化野家の娘なんだから！」
？『相変わらずだな…。良かろう、教えてやる。
＿今から、何百年も昔のことだ。
化野家の初代当主は、名前を彬親と言った。
初代は、実力に恵まれ朝廷からも気に入られるほどだった。
だけど、彼は人目に立つのが嫌いでね。高い地位につきながらも、人目につかない影の地で陰陽師をやっていたんだ。
彼は貧相ながらも、充実した生活を送っていた…。
…けれど、彼が20代のころに彼の運命を変える、ある事件が起きてしまった。
……時の帝暗殺……
彼はやってもいない罪を着せられ、周りから軽蔑の眼差しを向けられた…。
その時彼は…自決しようとしたの。
けれど、それを止めた者がいた。
何者かに殺された帝が、一番可愛がっていた娘よ。
名を…香皇女と言ったな…。
実は、彼女は密かに初代と恋仲になっていたのだ…。
けれど初代の意思は固く、香でも止めれる程では無かった…。
見かねた香は、ついに決心した。
“貴方が死ぬのなら、私は全力でそれを止めます。けれど、貴方がそれを止めないのなら、私の存在意義は…もうありません。彬親様…さようなら…。”
香は最期にそう言い残し、命を絶ってしまった。
悲劇的ね…。
それこそ、彬親にはもう何も残らなかった。
そして、香はもう戻らないと知った彼は、自信の持つ最大限の力を使い
＿…香を月に還したの。
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初藺(プロフ) - にゃさん» コメント有難うございます！創作の醍醐味…確かにそうですね。私的に双星は好きなので、過去編は創りやすいです。どうぞ温かい目で見守ってください--* (2016年10月10日 22時) (
レス) id: 7c9784488c (このIDを非表示/違反報告)
にゃ - 原作では描かれなかった人物の過去を描く。これこそ創作の醍醐味ですね（＾o＾） (2016年10月10日 22時) (レス) id: e0ea4177aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ワコ♪♪ | 作成日時：2016年10月10日 11時
