血は欲しくないみたい。infinite (ページ9)

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血が繋がった男ページ9

仕事で疲れて家事も面倒な時は弟の家に行く。

すぐ近くに住んでいる3歳下の弟、ソンジョン。

ジョン「ヌナー、また来たの？」

「来ちゃいけない？」

ジョン「いいけど」

「ご飯は？ある？」

ジョン「あるよ」

「やっぱソンジョンのご飯はおいしい」

ジョン「なにその傷」

「えっ？あ、これ？ヘアアイロンでちょっとね」

ジョン「やめなよ、キスマークなんて。子供じゃないんだから」

「そんなんじゃないよ」

ジョン「それならいいけど。ヌナ、大丈夫なの？」

「なにが？」

ジョン「最近やけにうちに来るし、なんかすごく疲れて見えるよ。ちょっと痩せた？」

昔からなんでもお見通し。みたいなソンジョンの感の良さはあまり好きじゃない。

「可愛い弟の顔が見たくて来てるの。それだけ」

ジョン「そりゃあ俺はヌナより可愛いけど」

「またそんなこと言ってー。オッパに聞こうか？どっちが可愛いか」

ジョン「ヒョンはヌナが可愛いって言うに決まってるよ、昔からヌナのことばっか可愛がってたし」

「そうかな？でも私たちよく似てるよね」

ジョン「よく似てるけど俺の方が可愛いよ」

「はいはい。ソンジョンの方が可愛いよ」

家が遠くてなかなか会えないオッパにはよく電話をする。

「ホヤオッパ」

ホヤ「どうした？元気ないみたいだね」

「オッパに会いたい」

ホヤ「なんだよー急に」

少し照れたように笑うオッパ

ホヤ「Aがそんなこと言うから俺もAに会いたくなったよ」

「ソンジョンも会いたがってるよ」

ホヤ「そうか、近いうちに帰るからその時に3人で飯でも行くか」

「うん！」

ホヤ「じゃあな、あんまり無理するなよ？」

「え？」

ホヤ「なんでもない。またな」

「うん。バイバイ」

ホヤオッパ、どうして私が今無理してるって分かったんだろう。