血は欲しくないみたい。infinite (ページ24)

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罪な男ページ24

ある日、私が家で家事をしているとミヨンの先生から電話がかかってきた。

先生「ミヨンちゃんが！ミヨンちゃんがいないんです！」

「えっ？」

保育園で遠足に行って公園で遊んでいる時にミヨンがいなくなったと連絡が来た

焦った私はすぐにソンヨルに連絡した。

ｿﾝﾖﾙ「ミヨンが!?」

「どうしよう…私」

ｿﾝﾖﾙ「落ち着いて、ミヨンはきっと見つかるから」

「でも…」

ｿﾝﾖﾙ「俺もすぐに行くから。ね？」

「うん…」

私はすぐにミヨンが行きそうな場所を探して回った｡

近くの公園やよく行くスーパー

けれどミヨンはどこにも居なかった。

「ミヨン…」

ミヨンまで居なくなってしまったら
本当にソンギュとの思い出が消されてしまいそうで
愛されたことも、存在した事さえ無かった事にされそうで…

ｿﾝﾖﾙ「A！」

名前を呼ばれて振り返るとそこにはソンヨルとその腕に抱き抱えられたミヨンがいた。

「ミヨン！」

ｿﾝﾖﾙ「近所に猫を飼ってるお家があっていつも俺とミヨンはそこに散歩の途中で寄ったりしてるんだけど、ミヨンはその猫のところにいたみたい」

「ミヨン、勝手に居なくなっちゃだめでしょ！」

ｿﾝﾖﾙ「ママにごめんなさいは？」

ﾐﾖﾝ「ごめんなさい」

ｿﾝﾖﾙ「保育園には俺から連絡しておくからAはミヨンを連れて先に帰ってて？俺はまだ少し仕事が残ってるから」

「うん」

ｿﾝﾖﾙ「じゃあねミヨン、いい子にしてるんだよ？」

ソンヨルはミヨンの頭を撫でた

ｿﾝﾖﾙ「待ってて、俺もすぐに帰るから」

そう言ってソンヨルは私の手を一瞬だけ握って走って行った。