16 ページ45
「それで?バレちゃったの?私の体が小さくなった事…」
「いや、バレとらんようじゃ安心せい!」
その話ぶりからするとジンは聞く耳を持たずピスコを撃ったようで…。ジンもある意味惜しい事をしたよね。長く捜していたシェリーをピスコが見つけ出したのに射殺するなんて…
でも、良かったんだこれで…。
「で?どうする気なんだよ?おまえこれから…」
「…そうね…。私がこの街に潜んでると知られた以上、もうあなた達の側にはいられないわ…。ツナギに入れたままのMOも燃えてしまっただろうから、私がここに留まる意味もない…。
安心して、明日にでも出て行ってあげるから…」
「何言ってるの、哀さん!」
「そうじゃよ!そんな体じゃ無理じゃよ!」
哀さんに言う私と博士。それを聞いて新一は、よし、と言った。
「よしって、ちょっと新一…!」
「それなら大丈夫だ!」
「え?」
新一の考えでは、ジンとウォッカはこの街を捜さないと踏んだらしい。
顔を見られた街で呑気に留まるような事はしないと。その逆手を取るのだ。
博士の家につき、私は哀さんの手当てを。新一は目暮警部に連絡をした。
その時聞いた話では殺された呑口議員の家族は蒸発。さらに被疑者の枡山会長の家は全焼。そのせいで警察側は混乱しているらしい。
「疑わしき者はすべて消去する…。これが彼らのやり方よ…。
わかったでしょ?私達は正体を誰にも気づかれちゃいけないって事が…」
「ああ…。よーくわかったよ…。
奴らを絶対にぶっ潰さなきゃならねーって事がな!!」
37人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月15日 10時