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「…狙われるってどんな感じなのかな?」
ふとそんな言葉を呟いていた。博士は聞こえてなかったのか、え?と聞き返してきた。何でもない、と返して窓から新一と哀さんが入っていったホテルを見た。
ホテルでは[映画監督 酒巻昭氏を偲ぶ会]が開かれるらしい。
新一が盗聴器で聞いたのは、別れの会。あの場所にピスコも標的も来てるはず…。
ピスコ…。黒ずくめの組織の人間…。
偲ぶ会だから、会場内は黒服を着た人達で溢れてるはず…。全員が怪しく見える状況で見つけられるのかな?それに哀さんも気になる…。
車内で一旦冷静さを取り戻してたけど、今は違う。あのホテルに、会場内に居るのだ。近くに居ると分かってて冷静で居られるとは思えない。
それに体が震え始めた。寒さじゃない…。さっきから嫌な予感がするのだ。
「無事に帰ってきてよ…。新一、哀さん…」
胸の前で手を組み、祈った。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月15日 10時