工藤新一の兄弟(仮) ７ (ページ34)

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「私はごめんだわ…。正義なんて抽象的な事に興味はないし…そんな危ない所にわざわざ出向いて、どうにかできるとも思えないし…」

哀さん…。
助手席に座ってる新一を見ると哀さんを見ていた。

「ああ…ハナからこっちもそのつもりだ…。子どもの頃の顔を奴らに知られているおまえを、現場に連れて行くのは危険だからな…。
おまえは博士とAと車の中で待ってろよ！最悪でも例の薬ぐれーは取って来てやっからよ！」
「例の薬って…まさか」

新一の言葉を聞いて思い出す。例の薬…ＡＰＴＸ４８６９。新一や哀さんの体を小さくした毒薬…。手に入れたら薬の成分が分かって解毒薬が出来るかも！

「それにジンが電話でピスコって奴に言ってたんだよ…。『例の薬を使っても構わねぇ』ってな！」

運が良ければ子どもに、悪ければ死ぬ薬…。どちらにしても使われては困る…。

哀さんを見ると覚悟を決めたのか新一の事を真っ直ぐに見ていた。