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「ピ、ピスコだと!?」
急に新一が言った。
ピスコ…?…あ、そっか。確か彼らのコードネームは酒の銘柄。
「そのコードネームなら耳にした事があるわ…」
「え?」
「でも会った事はないけどね…」
哀さんの言葉に、そっか…と呟いた。
新一は盗聴器で会話を盗み聞いてるが
「やばい、バレた!!」
と言った。
でもバレた割に新一は落ち着いていた。追跡不能だが、あの車に乗ったという痕跡は消してきたらしい。…流石。
「…それでどうするの?ここで逃げるあんたじゃないでしょ?」
「A!?あなたは関わらなくていいの!あなただけじゃないわ、工藤君もよ!博士、横道に入って彼らの車から離れて!」
哀さんが叫ぶ。表情から恐怖や焦りなどが見える。怖いのも分かる。追えば危険なのも分かる。けどごめんね…。新一は、逃げるような奴じゃないの。
「新一…」
「杯戸シティホテル…。そこで奴らはピスコって奴に誰かを暗殺させる気だ…」
「そう。なら決まりだね。その殺人を阻止するためにそのホテルに…」
「正義感が強いのね…」
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月15日 10時