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因みに、京極さんがタイミングよく現れたのは偶然ではない。京極さんは、ストーカー呼ばわりされるのを覚悟の上で、ずっと後を尾けていたのだ。
そうしたのには理由がある。道脇は園子ちゃんに会う前にも二、三人の女性に声を掛けていた。だから心配だった。
園子ちゃんは知り合いでもないのに何故助けてくれたのか疑問に思ったようだ。その答えは…
「あなたは知らないでしょうけど、私はあなたを一度会場で見ているんです…。必死で友人を応援するあなたの姿をね…。まさかウチの宿をとられるとは思ってもいませんでしたけど…」
その言葉に園子ちゃんは顔を赤らめた。
一度見ただけなのに心配して助けてくれた。
蘭ちゃんが言った通り、ヒーローは遅れてやってくるんだなー。
「園子ォー!Aちゃーん!」
心の中で思ってればヒーローがやってきた。蘭ちゃんと新一とあのふくよかな体型をした男性。
後から聞けばこの男性は千葉県警の刑事さんだった。
その後、京極さんは園子ちゃんに何か話していた。内容は聞こえなかったけど、園子ちゃんは顔を赤くさせていた。
道脇は刑事さんに連行され、無事事件は解決した。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月15日 10時