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「それに気になる事はまだある…。
車の中でしてた風の出るような妙な音…。あれはエンジン音とは違うてたで!」
「ああ!それならきっとクーラーの音だよ!スイッチが入ったままになってて、エンジンをかけた時に勝手に入ったんだよ!」
「そーねぇ…最近暑くてこのペンションに来る時も、車のクーラーをガンガンにかけてたから…」
服部さんの気になる事を川津さんが答え戸田さんも続けた。確かに最近暑くなってクーラーをつけるかもだけど…新一はそうは思ってないみたいだ。
地面に手を付きタイヤの跡を見ている。蘭ちゃんも新一の行動に、どうしたの?と聞いている。新一は、探し物と答えたけど、こんな暗いのに見つかるものなのだろうか?
「あ…。大丈夫?コナン君、服部さん」
「どうしたの?服部君まで」
新一と服部さんがお互いの頭で頭をぶつけた。二人とも下を見ていたから仕方ないけど…。
「知らんわ!オレはホンマにクーラーを使うてたかどうか調べとっただけや!そしたらまたこのガキが…」
(また…?)
そういえば新一、服部さんの話するときに言ってたな。捜査してる時、ぶつかって、つままれたって。
それに、コナンとして現場に居たけどお酒のパイカルの何かで元の体に戻り、再びコナンに戻ってる…。
その時の事を服部さんが思い出したら、もしかしたら正体が…。それに占い師の戸田さんも秘密がバレるって言ってたし…!
いやいや落ち着け…。いくら服部さんが頭のキレる探偵だとしても、高校生が小学生になるという部分は解けないはず。そこが分からなければ深くは突っ込めないはず…。
「Aちゃん?どうしたの?」
「え?ううん、なんでもないよ?」
「そう?具合悪くなったら言ってね」
「うん、ありがとう…」
とにかく、服部さんは危険だ。一応見ておこう…。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年2月28日 14時