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「へー！Aちゃん、そこまで考えてたの？」
「あはははは！
ちょっとコナン君、おいで？」
蘭ちゃんに言われて笑顔で誤魔化し、新一の手を引いて離れた。
「なにやってんのよ！」
「しゃーねえだろ？くそっ、あいつのせいでやりにくいぜ…」
「だからって！もー、バレても知らないわよ！？」
「大丈夫だって。子どもだぜ？人間の体がそんな簡単に伸び縮みするとか、誰も思わねーよ」
言うと新一は私から離れていった。
でも、あれだけ頭がキレたら、もしかしたらって事もあるかもしれないじゃない。なんで、もしもの事を考えないのよ！
なんて心の中で愚痴った。
「でも変じゃありません？探偵さん？
犯人が本当に川津さんなら、第二の事件の時どーやってガレージに火をつけたっていうの？あの時、私達は全員部屋の中にいたのよ？
それに第一の事件でオーナーが車で転落した時だって、車のスピードがあがったっていうし…」
「そうなんや…。第二の事件はほとんど解けたけど…第一の事件はさっぱり…」
服部さんも分かったんだ…。部屋にいたままどうやって車に火をつけたか…。
「とにかく第一の事件でわからんのは次の４つや！
まる一日なぜか姿を見せんかったオーナー…。急にスピードをあげよった車…。そしてその車の中から聞こえた妙な音と、車のパネルに乗ってた毛布…」
服部さんにそう聞いて新一に聞いた。
「毛布なんてかかってたの？」
「ああ、パネルを隠すようにな」
パネルにあるのは速度とガソリンと…。でも、これさっきも考えたけど使うかな？だってこの時期だよ？
「それにもう一つ謎が増えた」
「え？」
「オーナーが車のハンドルをしっかり握ってたんだ。車が荒れ道に入っても、体はくずれなかった…。最初は」
「最初はジサツかもしれへんと半信半疑やったが、この連続殺人でやっと確信もてたで…。
オーナーは車に乗せられてた時点で、すでに殺されとって死後硬直を来たしてたっちゅう事がな！」
新一も同じ事を言おうとしたのか目を見開いて驚いている。
やっぱり服部さんは、新一と同等なんだ。なら、もしかしたら本当の本当に…新一の正体に気づく可能性もある。
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作者名：ウォーカー | 作成日時：2018年2月28日 14時
