かげの制裁 (ページ16)

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3日目昼ページ16

RUM「来ましたね」

「彼らは？」

RUM「見た方が早いですよ」

聞くとRUMはモニターに目を向けた。それに習うように目を向けると、ボロボロになった3人の姿が映っていた。
シェリーの元にはジンとウォッカが。バーボンとキールの元にはRUMの部下が居た。

シェリーは子どもの姿に戻っていた。あの薬は、一時的にしか効果を発揮しないらしい。

「これ、生きてるんですか？」

RUM「えぇ。と言っても虫の息です、中々しぶとい」

RUMは感心するように言った。
身分を明かされても情報を吐かないのは、教育が徹底しているのか、それとも己の正義のためか。

口角の歪みを感じ、見られないように手で覆った。

「早速ですが、よろしいですか？」

RUM「どうぞ」

RUMは声を変えるスイッチを押した後マイクのスイッチを押した。

マイクを自分の方に向けて「《バーボン、キール》」と言うと2人は微かに反応した。その目にはまだ、ギラリと強い意志が宿っていた。

「《ちゃんと聞こえているようですね。
調べましたよ、あなた達の事》」

相手が聞き逃さないように、ゆっくり告げていく。
戦意を喪失させ、希望も何も持たせない。少しずつ壊していくように。

「《[スコッチ]の死の真相をご存知ですか？》」

まずはバーボン、あなたから。