かげの制裁 (ページ15)

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③ ページ15

そうなると、こちらも似たようなものだろう。

「メアリー・世良。……確かベルモットが向かったわね」

彼女は[不明]と表記されている。
飲ませたのはベルモット。場所は、SIS本部の真ん前にあるヴォクスホール・ブリッジの橋の欄干。この場所を待ち合わせ場所として「いつもの場所」と言って利用していた。

ベルモットはメアリー・世良の待ち合わせ相手である夫の赤井務武に変装しその場所へ向かったが、少し会話をして偽物だと気づかれた。
変装を見破るのもそうだが、生きていると色々困る為、薬を使って毒殺する事になった。

飲ませる事には成功したが、メアリー・世良はもがき苦しみながら橋から水の中へ落ちた。その事に野次馬が気づいてしまい、仕方なく撤退。その為、こちらも死んだかどうか確認出来ていない。

本来なら、この世に居ないはずの人間が生きている。
それもシェリーと同じように、幼児化して。

届いたメールに「了解」と、ある行動についての許可を得る文章を打ち込み送信した。すると直ぐに返ってきた。

読み終えた後、パソコンを閉じた。