かげの制裁 (ページ13)

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3日目朝ページ13

「残念だわ、とても」

RUMからバーボンとキールの事を聞くと、何も吐かず耐えているらしいが、それも時間の問題だろう。

パソコンの画面に表示されているデータは、ノックリスト。
そこにはバーボンとキールの顔写真と本名が載っていた。

バーボン。本名降谷零。
公安警察の頂点・警察庁警備局警備企画課に所属する警察官。

キール。本名本堂瑛海。
CIAの諜報員。

バーボンは探り屋として優秀だった。
キールは[キール]のコードネームを貰うきっかけになった話がある。

ある人物の不審な行動に疑問を持ち尾行していたが、相手にバレ、拷問を受けた。唯一残っていた武器歯で、相手の手首を骨が見える程噛み砕いて銃を奪い、相手の顎の下から撃ち、頭を吹っ飛ばした。

その人物は[あの方]と直接やり取りが出来るほどの地位と信頼を築き上げていた。

思惑通りに事は進んでしまったが、今はもう関係ない話。

「ご苦労さま。あなたの死は無駄になったわ」

色々頑張ったようだが、彼らの正体を知った今、全ては水の泡となった。