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「まぁ後は新一達が何とかするだろう。
赤井君の弟さんが告白文をくすねているだろうからね」
ママがいれたお茶を飲むパパ。
さらっとぶっ込まれたんだけど…
「太閤名人が、告白文を…?」
「火事場から遺体で見つかった岸本棋士に罪を被せる為に動いていた…。なら、自宅に火をつけてジサツする前に源田棋士を絞殺したマンションに来た、という筋書きだろうから、そのマンションのポストに告白文を入れるはずだろ?
内容は『自分達がやっていた不正の罪を償いたいから他の2人の棋士を殺し、自分もジサツする』というところだろう」
話終えると今度は私が持ってきたクッキーに手を伸ばし食べた。美味いな、というパパに、これ Aが作ったクッキーよ!とママが言っている。
パパは一体、どこまで見えてるのだろう…。
後から新一に聞いた話だけど、告白文はあった。内容もパパが言ってた通りで、太閤名人がマンションのポストからくすねてた事も当たっていた。
「パパに全然追いつけない…」
でも新一も告白文の事は気づいてなかったから、今回の事件は引き分けとなった。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2023年6月5日 22時