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「その時キッチン台に載っていた物は?」
『大した物載ってなかったよ?製氷皿が2つに…ミキサーに…トースター…だったかな?』
え…?
「フッ…あるじゃないか…。その3人の内の1人のアリバイを作り出せる…魔法の道具が…」
そこまで話すとパパは私を見た。
『はあ?んなもんどこに…………あー!!そっか!!』
新一も気づいたようだ。
「とにかく事態は急を要するようだ…赤井君と合流して弟さんの身の安全を確認してくれ…
頼んだよ…江戸川コナン君!」
『あぁ…わかってる!!』
そう言うと新一は通話を切った。赤井さんもスマホに手を伸ばしてポケットに入れた。
「では行ってき「待って秀ちゃん!
変装しないと!」
「おいおい有希子…。急を要すると言っただろう…」
ママの発言にパパは困ったように言った。
ママはママでパパの発言に不満そうに「えー!」と言っている。
ママ、赤井さんを沖矢昴に変装させるの気に入ってるもんね…。
そんな夫婦の会話を他所に私は赤井さんにアイテムを渡した。
「これ使ってください。
帽子とサングラスです。簡単ですが、無いよりはマシかと…」
「使わせてもらう」
そう言うとサングラスをかけ、帽子を深く被り玄関へ向かった。見送るため私もその跡をついて行った。
「赤井さん…行ってらっしゃい。気をつけ…わっ」
「あぁ。行ってくる」
言うとドアを開けて出ていった。
「髪ぐしゃぐしゃにされた…!」
不安げな顔をしてたからか左手が伸びてきて頭を撫でられた。ただ加減が強かったせいで、髪がぐしゃぐしゃだ。
今回は変装する時間が無いから仕方ないけど…まぁ新一が居るし、大丈夫よね…。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2023年6月5日 22時