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この部屋で待機して数十分後、パトカーのサイレンとドンドンドンと扉を叩く音がした。
外を見ると薄暗くなっていた。
「おい!?寝てる場合じゃねぇぞ!!さっきまでベルモットが…ここにいたかもしれねぇんだ!!」と新一が扉越しに言っている。
「帰ったようだな」
「確認しますのでもう暫くそのままで…」
「はーい!」
赤井さんが立ち上がり扉に近づいていく。その間にも扉を叩く音も声も止まない。
「も、もしかしたら3人の体調が悪くなったのも…ベルモットが何かを仕込んで…」
そのタイミングで赤井さんは扉を開けた。ジェスチャーで「静かに」と伝えている。
新一は赤井さんは居ないと聞かされていたから驚いている。
「ジョディとキャメル…状況は?」
耳に付けたインカムでジョディ先生とキャメル捜査官に連絡を取る赤井さん。
2人だけで無く、実は他のFBI捜査官も別室に待機されてて、今盗聴器や隠しカメラが無いか見てもらっている。
これは安室透が去った後の状況に似てるな…。
「…そうか、ご苦労。
盗聴器や隠しカメラの類は、書斎、他の部屋も問題ありません」
2人からの報告を受けて赤井さんは、私達に伝えた。その点は確かに問題ないけど
「で?だますって?」
1名、不機嫌な子どもがここに…。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2023年6月5日 22時