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「A、組織の中で変装に長けてる者が居たな?」
「うん…。千の顔を持つ魔女 ベルモット…。
その人がパパに変装してこの家に来る…」

「シャロンがどうかした?」
「ママ!」


驚いた。いつの間に入ってきたんだろ…。

でもママがこの部屋に来たって事は概要を話し終えたんだろう。そして新一はどこまで分かってるかは知らないけど、ある程度は解けてるみたい。ママが「流石我が息子!」って上機嫌だから…。


「それじゃ後は新一と、来る人を騙す為に備えないとね…」
「あぁ…」
「そうね!見てなさいよー、シャロン!」


ママなんかちょっと楽しんでない…?鼻歌歌ってるんだけど…

ーーーーーーーーーーー


「おい、母さん…変装にいつまでかかってんだよ?」


その声と共にこの部屋をコンコンとノックする音が響いた。
それを合図にして私達は準備した。勿論、具合が悪い演技を…。


「早くしねぇとTV局のスタッフ来ちまうぞ?おいって…返事ぐらいしろよ…」


そう言うと新一は部屋の扉を開けた。


「ーーって母さん、A、大丈夫か!?」
「し…いち…」
「らいひょーぶ…ちょっとうたた寝してたらけ…」


私はパパが横になってるベッドに、ママは化粧台の上に、両腕を枕にして突っ伏している。


「お茶…用意…」
「ばか!ジッとしてろ!」


TV局の人が来たならお茶を出さないと、と立ち上がろうとしたら新一に止められた。


「ま、まさか母さんもAも父さんと同じ料理を食べたんじゃ…」
「食べらわよー…親子らもの…」


本当は食べてないけどね。


でも新一は信じてるみたいでその表情には焦りが見える。更にこのタイミングで焦りを加速させる出来事が…



ピンポーン



来客を告げる、インターホンが鳴った。

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設定タグ:名探偵コナン , 兄弟 , 京都修学旅行   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2023年6月5日 22時

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