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「ではこれで。失礼します」
「あ!最後に1つ!
今回、奇しくも怪盗キッドの冤罪を晴らしたわけですが…キッドに何か一言!」
「そうですねぇ…」
パパは少し考えてから口を開いた。
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「パパらしいね」
「ん?」
報道陣の人達から解放され、パパが片手を上げてタクシーを停めたのを見て言った。
先に乗りなさいと促されたから先に乗った。
因みにカメラには映ることなく話し終えたと思う。報道陣の人達、パパと話するのに夢中だったから。
でも大丈夫と思っても、修学旅行の時、新一の姿が映ってたからなぁ…。映ってない事を願った。
「キッドに、パパが書いた小説を買って欲しい、なんて…」
「宣伝になるだろ?」
「そうだけど…。買わなかったら輪ゴム銃をお見舞いするね」
「はは、程々にな」
タクシーで家に向かってる途中だということをママに連絡しようとスマホをポケットから出した時、通知が来た。
「パパ、ママから『美味しそうなイタリアンのお店のチラシが入ってたから行きましょ!』って」
「そうだな。この後何も無いし、行こうか」
「やったー!」
その返事もしておいた。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2023年6月5日 22時