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「おでん?」
「はい。コンビニのおでん美味しいんですよ」
部屋に居た沖矢さんを連れてコンビニに来た。レジ前にあるおでんを見ると、冬が来たーと思う。
「コンビニのおでんは味が染みてて、何より出汁が美味しいんです」
「そうなんですか」
器を手に取って大根や卵を入れていく。沖矢さんも好きなの取って下さい!と言ってトングを渡した。
「?どうしました?」
「…こういう物は買った事が無いから、どれがいいのか分からなくてな…」
口調が赤井さんになっている。確かに勝手なイメージだが赤井さんは買わない気がする。
「オススメとかあるか?」
「オススメですか?えー…。…私の好きな物になりますよ?」
「構わない」
私の好きなのは大根、卵、白滝、餅巾着など。それを言っていくと沖矢さんはひょいひょいと取っていった。
取ったあとは会計を済ませて蓋をした。本当に私の好きな物で良かったんだろうか…。
「そんな顔をするな。お前のすすめた物はどれも美味いから楽しみだ」
「…なら良いですけど。というか口調」
「あぁ…。では行きましょうかAさん」
口調を赤井さんから沖矢さんに戻して、そう言った。んー…、やっぱり言っといた方がいいよね。
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ウォーカー(プロフ) - お待たせしました。更新しました。 (2018年10月8日 12時) (レス) id: 5d5b262465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年9月4日 17時