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天狗の言葉を信じて清水の舞台から飛び降りた倉之介は金色に輝く天狗となり…魔物に喰い殺される寸前の真菜を助け、すさまじい神通力で魔物を退治したが…天狗になってしまった倉之介の姿は真菜には見えなくなってしまった…。
夫が突然姿をくらましてしまい涙に暮れる真菜に声が木霊する…。
『私に会いたくば紅葉が最も紅色に染まる夕暮れ時に天狗の花を持って清水の舞台へ参れ…』
言われた通り、真菜がテングクワガタという花を摘んで清水の舞台へ行くと…天狗となった倉之介が現れ、事の次第を話す…
『でもどうして夕暮れ時なのですか?陽の高い内から会えたらもっと貴方と長い間いられるのに』と真菜が問うと…
『私の顔は魔物に対する怒りで赤くなり、体中魔物の返り血で真っ赤に染まっている…。辺り一面、赤ければそれを少しぐらいは隠せるだろ?』と倉之介は答え…別れの口付けを交わした後、倉之介は夜の闇に消えていく…
「っていう、哀しい物語だよ…」
新一が話終えると園子ちゃんは、すっごーい!!と褒めた。蘭ちゃんも何でそんな詳しく知ってるの?と聞いている。
確かにそうだ。この映画、まだ公開前なのに…。
それを新一は、スマホを弄りながら、あっさりと教えてくれた。
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ウォーカー(プロフ) - お待たせしました。更新しました。 (2018年10月8日 12時) (レス) id: 5d5b262465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年9月4日 17時