工藤新一の兄弟(仮)１９ (ページ42)

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｢まぁ、転んだ時は昔話の[コブ取り爺さん]みたいって笑ってたらしいけど…｣
｢コブ取り爺さんのコブってホッペじゃなかったか？｣
｢地方によって色々な伝わり方があるみたいだよ？｣

真純ちゃんの疑問点に答えた。真純ちゃんは、へー…と呟くと新一が話題を変えた。

それは西木さんの部屋の天井の件。赤い色だったから彼の血だったのか真純ちゃんに聞いている。

…聞くのはいいし私も悪いんだけど、食事中にその話は止めてほしかった。一気に食欲失せたわ…。

朝食と一緒に持ってきたスープでも飲んでよ…。
でも真純ちゃん凄いな。天井の件を話終えると次は凶器の話をし出したんだけど、普通にパン食べてる…。

流石、赤井さんの妹…。

そう思ってまだ熱いスープをチビチビ飲んでると蘭ちゃんと園子ちゃんがこちらに来てるのが見えた。…なんか分かんないけど、蘭ちゃん怒ってる？なんで？

バンッ

｢ら、蘭？どした？｣

蘭ちゃんがテーブルに乱暴に朝食が乗ったオボンを置いた。それに新一が驚いて蘭ちゃんに聞くと蘭ちゃんは、どーしたもこーしたもないわよ！！と顔を赤くさせて言ってきた。

｢ロンドンでわたしと新一がディープキスした事になってるんだけどどーいう事！？｣
｢｢はぁ！？｣｣

何それどういう事！？ロンドンでは新一、蘭ちゃんに告白しかしてないんじゃ…。蘭ちゃんからも告白されたって事は聞いたけど、そんな話(ディープキスなんて)聞いてないんだけど！？

｢誰がそんな話…｣
｢中道君が変な関西弁で言いふらしてるのよ！『あいつらもうブッチューってやってもうたんでんがな』ってね｣

関西弁って…まさか、服部さん！？そうだ。新一が泊まってる部屋には、服部さんが居るし…！でも待って？それでも変声機あるよね？それでなんで関西弁になるの？

｢あ、いや、あれはオレの声だけどオレじゃなくて…｣
｢オレの声だけどオレじゃない？｣

蘭ちゃんが新一に詰め寄ってる。でもそれで分かった。
新一のやつ、変声機を手元に置いてなかったのね。それで服部さんが変声機を見つけて新一の声で対応したけど、関西弁だったと…。

｢何で関西弁なんだ？｣
｢新一君に言われたらしいわよ？郷に入っては郷に従えって…｣

あちゃー…と頭を抱えた。