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「そういえば綾小路警部、『友達居ないの?』って歩美ちゃんに聞かれてたなー」
「あんま言うなよ。気にしてたら悪いだろっ!?」
「ちょ、新一!?」
服を掴んで苦しそう…。まさか、薬が切れかかってるの?
「ん?どうかしたか?」
「い、いや…っ!!」
「ちょっと風邪がぶり返したみたい!私、新一を部屋に連れていくから後はお願いね真純ちゃん!」
ふらついてる新一を支えてドアへ向かう。向かうと蘭ちゃんと園子ちゃんが居た。顔色が悪いから心配してくれてるんだろうけど、今は時間が無い。早くその場から離れる為に真純ちゃんにも言ったことを伝えて部屋から出た。
部屋を出て誰も着いてきてない事を確認した。
「わりぃなA…」
「いいよ…。部屋に服部さんが居るのよね?ちゃんと隠れててよ」
「あぁ…」
話すのもしんどいのだろう息が荒いし苦しそう…。体が熱くて骨が溶けてるみたいだって言ってたけど大丈夫なの、これ?
哀さんが薬を渡す条件として出したのは3つ。
1、薬の効果が切れたらすぐに次を飲まずに8時間は間を空ける事。
2、幼児化してる間は周囲の人に気づかれない対策を立てる事。
3、元の工藤新一の体に戻ったら目立つ行動は避ける事。あと、あんまりイチャイチャしない事。
あれ?要点4つあるんだけど…。まぁいいか。
時間を空けるのは抗体が出来たら持続時間が短くなるから。幼児化の間、姿を隠すのは当然。問題は3つ目か…。事件が起きてる今、新一が大人しくする訳ないから、見張ってないと…。
「ありがとなA。もう大丈夫だ…」
「あ、うん。じゃね…」
部屋に届けると中から中道君が出てきた。修学旅行は組になって泊まるから心配だけど、小さいし部屋の中は隠れられそうな所多いし大丈夫だろう。
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ウォーカー(プロフ) - お待たせしました。更新しました。 (2018年10月8日 12時) (レス) id: 5d5b262465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年9月4日 17時