工藤新一の兄弟(仮)１９ (ページ21)

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「わ、私…汗っかきだから…汗でグチョグチョになっちゃって…だから気持ち悪くて脱いだのよ！」
「へーそうなの？なーんだ…花瓶を落とした時に飛んだ血が…靴下に付いちゃったからじゃないんだね？」

…思うけど、新一、子どもの笑みで凄い事言うよね…。普通の子どもは、そんな笑みで言ったりしないと思うよ。

「…靴とズボンは黒いから血が付いても目立たない、けど、さすがに靴下は脱がないといけませんもんね。それに棚の下にも仕掛けてますよね」
「あー！ホントだー！Aねーちゃんの言った通り、棚の下に何かあるよー！」

棚の下を覗き込んでた新一が言った。真純ちゃんも棚の下を覗き込んでる。…あれ、服汚れたな…。

「真珠のピアスかアレ…」
「何か床にくっついてるみたいだね！」

「工具箱と一緒に入ってる掃除機で吸い込んでピアスを取ってと更家さんに頼んだんでしょう。ホースに口の細いノズルを付けて…」
「でも、接着剤でくっついてるからなかなか取り込めず…更家さんがもたついてる間に花瓶を落として撲殺したってワケか！」

その後、新一がロッカーを開け、うわっ！？と声を上げた。中から大量のペットボトル。ロッカーはウエイトレスさんが使っていた。

「なるほど…ペットボトルに水を小分けしてロッカーに隠していたのか…」
「えぇ…。水を入れたペットボトルに花を挿せば枯れないようにできますしね！」

ウエイトレスさんは、ゆっくり話し始めた。殺した動機を。
それは更家さんがしていたブログ。酷評されて店も無くなり両親も借金苦でジサツした。だが本当は、更家さんはその店に行ったことがなかった。噂話やイメージだけで酷評していたのだ。

「それが何よりも許せなくて…ブログで[満腹教授]と名乗る彼の頭に花瓶を落としたんです…。満腹の殺意を込めて…」

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