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「絡繰箱は無事か!?」
置いてある場所に向かうとタイミング良く電気が復旧した。
箱を見ると1枚のカードが刺さっていた。
「は…箱の中身は頂戴した……か、怪盗キッド…」
「そ、そんな馬鹿な!?あの暗闇の中、このわずかな時間で三水吉右衛門の絡繰箱を開けたと申すか!?」
…箱を開けると曲が流れる。あの暗闇の中で確かに流れた。流れた曲は、誰でも知ってる有名な童謡…。だけど…
「この館内にいる全員の顔を引っ張ってでも…彼奴を見つけてくれようぞ!!」
「それはお止めください!
言ったはずですよ?ここに絡繰箱を展示する条件として…この図書館に来たお客様達には一切無粋な真似をなさらないでと…」
その条件があったからノーチェックだったんだ…。
それに宝石を取られて皆焦ってるのに、お駄賃としてあげるなんて…。
「私が本当に手に入れたかったのは…宝石と一緒に入っているもう一つの物の方…。
先程、少年やお嬢さんの言う通りに探しましたらこの料理本の中から例の紙を見つけましたので!箱を開けて中の確認をいたしましょう…」
そう言うと次郎吉さんはスイッチを押して柵を上げた。
その時、博士と哀さんが会話してるのが見えた。どうやらお腹の調子が悪いらしい。
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ウォーカー(プロフ) - お待たせしました。更新しました。 (2018年10月8日 12時) (レス) id: 5d5b262465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年9月4日 17時