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「証拠もあるよ?
蘭ちゃん、携帯電話を開けた途端、画面が真っ暗になったの。2つ折りの携帯電話は磁石で開閉を検知してるのもあるから、あの時蘭ちゃんのそばに強い磁石を持った人がいた」
「だから蘭ねーちゃんの携帯が磁力を受けて閉じられたと勘違いして、液晶画面が消えたんじゃない?」
「でもあの時、蘭ちゃんのそばにいたのは…」
「ボクとー、Aねーちゃんとー、園子ねーちゃんとー…オメーだよ怪盗キッド!!」
新一が言うと世良真純に化けた怪盗キッドが口を開けてポカンとした。その後フッと笑って、どこで気づいたんだ?と聞いてきた。
「きっかけはさっき言った磁石…蘭が携帯を開いた時、一番そばにいたのはオメーだったからな…」
あの時、蘭ちゃん、世良真純、園子ちゃん、私で居た。キッドは左手に磁石を持ち腕を組み見えないように隠していたんだ。
さらに次郎吉さんの頬をつねったりボディーチェックを組になってやろうと提案しないと、あのトリックは成立しない。
「そのボディーチェックのお陰であんたがキッドだと確信したんだけどね」
「ん?体形は大して変わんねーんじゃ…」
「は?」
「え…ごめん…?」
睨んだらキッドが小さく悲鳴を上げて謝ってきた。新一に、落ち着け…と言われたから睨むのを止めたけど、流石に衣服を奪ったら分かるでしょ…。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年6月1日 16時