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「それで?キッドはどこなんだ?」
「教えてA!キッド様に会いたいの!」
毛利さんと園子ちゃんに詰め寄られて、待って、と意味を込めて両手を出した。てか園子ちゃん必死すぎだよ京極さんが居るでしょ。
「えっと…仕掛けは全部リモコンで遠隔操作できる物ばかりだったでしょ?操作は入り口に押し寄せたお客さんに紛れてやったと思うの…だから」
「「だから?」」
「今頃ドヤ顔でスキップしながら帰路についてるんじゃないかなぁ…」
そういう事で私達も帰ることになった。その時、蘭ちゃんと園子ちゃんが駆け出した。トイレに行くらしい。それを新一と私、世良真純で見てると世良真純が口を開いた。
「でもさー、さっきの推理不十分だと思わないか?あの仕掛けで亀の体はプレートの裏に隠せたとしても…宝石に付いてた長いネックレスが垂れ下がって、プレートからはみ出しちゃうとおもうけど…」
「キッド自身も強力な磁石を持っていた…。
それを使えばプレートからはみ出てるネックレスの留め金をガラス越しに磁石を吸い付けて…クルっと上に回してから離してプレートの磁石にくっつけて隠したんじゃない?」
「で、でもいつそんな事を?」
「水槽をカーペットで目隠ししてる時に決まってるじゃない!次郎吉おじさんの足元にカードを撃ち込んだのも多分、その時…」
「な、なるほど…」
この説明に世良真純は納得して言った。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年6月1日 16時