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『赤井が拳銃を発砲!?それで追跡は!?動ける車があるなら奴を追え!今逃したら今度はどこに雲隠れするか』
『すみません…。少々静かにしてもらえますか?今、この家の家主が大変な賞を授賞してスピーチする所なんですから…。会った事はありませんけどね…』
沖矢さんの一言で安室透は黙った。そのおかげでテレビの音が聞こえる。
『どーも…紹介して頂いた工藤優作です…。
今回、私ごときが賞を獲得できたのは、この新人脚本家のシナリオを見事に映像化された監督、スタッフ、俳優の方々のお陰だと思っております…。そして、忘れてならないのがこの[緋色の捜査官]のモデルとなった彼…』
『モデルがいるんですか?』
『ええ…。困った事に今、妻がその彼に夢中でして…イケメンで、礼儀正しくて、クールで、ダンディーで…もォFBIに置いとくのはもったいないくらーい!ーっと妻は申しておりました…』
「えっと…」
「ったく、あの人は…」
聞こえた声に新一は頭を抱えた。映像に映る沖矢さんも苦笑いをしている。
安室透はというと、電話先に居る人に状況を聞いている。が、何やら様子がおかしい…。まさかお前、俺の正体を!?とか聞こえる…。多分赤井さんと話してるんだろうけど…流石に赤井さんの声は聞こえない。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年6月1日 16時