工藤新一の兄弟(仮)１６ (ページ37)

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『一体何を企んでいる？ざっと見た感じだが…玄関先に２台…。廊下に３台…。そしてこの部屋には５台の隠しカメラが設置されているようだ…。
この様子を録画してFBIにでも送る気か？それとも、別の部屋にいる誰かが…この様子を見ているのかな？』

ざっと見ただけで何で分かるんだこの人。組織の人間だからか。隠しカメラを設置する場所が分かってれば見ただけで予想は出来るもんな。

『そもそも赤井秀一という男…僕と似ているんですか？顔とか声とか…』
『フン…顔は変装、声は変声機…。今日の昼間、この近辺を回ってリサーチしたんです…。隣人である阿笠博士の発明品で評判がよかったのに、急に販売を止めた物はないかってね…。
それはチョーカー型変声機…。首に巻けばノドの振動を利用して自在に声が変えられて…ストーカーの迷惑電話にお役立ち…』

言うと安室透はソファーから立ち上がって沖矢さんに近づき、ハイネックを掴んだ。
チョーカーの大きさは丁度ハイネックで隠れるぐらいだから…。でも

『無い！？…何故だそんなはず…』
『あの、電話…鳴ってますけど…』
『あ、ああ…』

安室透は机に置いたスマホを取って、どうした？と聞いた。その後、赤井が！？と声を荒らげた。