思い出 ページ28
水から勢いよく出てくるイルカ。それに歓声を上げるお客さん達。
私達は米花水族館に来ていた。
「イルカさんかわいかったねー!」
「スゲーはねてたよな!」
「迫力満点でした!」
そんな子ども達の感想に私、蘭ちゃん、新一、哀さんは笑ってみていた。
でもあれだな。新一と哀さんは今は子どもだから入場料安く済んだんだよね…。幼児化ってこういう所ではいいかも…。
「…にしても博士、遅いわね…。どこまで車停めに行ってるのかしら?」
「多分焼きそバンズだよ!駐車場のそばに焼きそバンズってハンバーガー店があるから、その匂いにつられて食べてんだろーぜ…。誰かさんがダイエットダイエットってうるせーから…」
「じゃあ博士の昼食と夕飯はなしね…」
「おいおい…」
新一が言うと哀さんはそう言った。昼食も夕飯も無くなったら博士泣いちゃうよ…。ここバナナをイルカに見立てたドルフィンパフェやラッコの形のお皿にのったホタテパスタとか、可愛い料理でいっぱいなのに。
…可愛いと言えば、新一は世良真純の事を思い出したのかな?新一は蘭ちゃん一筋だし、あの時色々あったみたいだから記憶に残ってないかも…。
「わ…このエリア見渡すかぎり魚だらけ…」
まるで海の底にいるみたい…。魚とかサメとかエイとか優雅に泳いでる…。でもちょっと怖いな…。
「Aねーちゃん、大丈夫だよ」
「コナン君…」
見ると足元に新一が居た。ほら、と言うように手を出してきたからその手を握った。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年6月1日 16時