工藤新一の兄弟(仮)１６ (ページ26)

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証拠はガムテープ。素手じゃないと剥がせないから指紋が出るはずだ。ゴミ箱に捨てられてなかった点からトイレに流しただろうから鑑識さんにタンクを調べてもらっている。

動機は親友を見殺しにされた事。親友は海岸沿いの崖から身を投げ入水ジサツをした。でも本当は２人であの世に旅立つという心中だった。
なのに丹波先生は死ぬのが怖くなりその崖から逃げ出した。

「だから連れてってあげたのよ…。彼女の待つ水の中へね…」

その後、警察に連れていかれて事件は解決した。少しして京極さんが帰ってきた。あの時走って行ったのは犯人を捜す為、そして１戦交える為…。

「京極さんらしいね…」
「戦い過ぎだって…」

新一が呆れた目で見てるのを苦笑いで見た後、世良真純を見た。スマホを持って何かしてるけど終わったのかスマホをポケットに入れた。
それを確認して世良真純に近づいた。

「魔法使いだね…」
「え？」
「この言葉、貴女が言ったんだよね。『可愛いね、真純ちゃんって』」

言うと世良真純は口を開けて固まった。鳩が豆鉄砲を食らったような顔って、きっとこんなんだろうな…。とか呑気な事を思ってると

「や…」
「や？」
「やっと思い出してくれたんだな！！」

と言って抱きしめられた。