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「おいボクっ娘!お前はトリックを仕掛けるのを手伝え!お前もこのトリック、わかってんだろ?」
「ああ…まぁな…」
新一が毛利さんの声でそう言った。ついでに言うと被害者役は山村警部だ。トイレの中で人が溺死出来るのか?という実験だから携帯酸素を渡してる。
「まずトイレの中に被害者を入れ…トイレの裏側の通風口をガムテープでふさぐ…。次に灯油を入れた口に紙を刺した缶を4つ用意し…その紙に火をつけ…そいつをトイレの棚に並べれば…後はドアを閉め、ドアの隙間をガムテープで目張りするだけ…」
「そ、それだけ?」
「それで何で溺死するわけ?」
蘭ちゃんと園子ちゃんはまだピンときてないらしい。
「すぐ分かるよ」
「まあ見てなって!」
世良真純を見ると彼女は笑った。
笑うと出るその八重歯…。女の子にも八重歯が見えた。それに蘭ちゃんがこの現場を見て、海みたい!と言った時もそう…引っかかりを感じた。
「どうした?A君」
「…っねぇ」
言おうとした時ドンッとドアを叩く音がした。
あっ!と思い急いでガムテープを剥がした。
「な、何!?」
「中で一体何が!?」
園子ちゃんと蘭ちゃんもそばに寄ってきた。危ないから世良真純が2人を止めている。
「開けるよ!」
「あぁ。では、とくとご覧あれ!」
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年6月1日 16時