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「おもしれぇ!!ぶちのめしてやる!!」
「あ、違うの世良さん!!」
世良真純も相当の負けず嫌いだな…。また1戦交えようとした世良真純を蘭ちゃんが止めた。
「その人だよ。園子ちゃんが会わせたかった人」
「え?」
言うと2人は構えをといた。その後園子ちゃんが彼氏の京極さんを紹介し、その京極さんに世良真純の事を話した。
「じょ、女性でしたか…。てっきり園子さんにからんでる不埒な男かと…」
「気にしなくていいよ!男に間違われるのはいつもの事だから!」
京極さんも世良真純を男だと勘違いした。そう毎回男だと勘違いされると、女だと見抜いた私は凄いんじゃないかって思ってしまうから止めてほしい。
ちなみに園子ちゃんが止めたのは2人が戦う所を見たかったかららしい…。何も無かったけど、ここボウリング場だし周りにお客さん居たからね?
「截拳道…。誰に教わったんですか?」
「兄だよ!まぁ兄の方がボクより3倍は強かったけどね…」
「で、でもお兄さんって亡くなったって言ってなかったっけ?」
「あぁ…そう聞いてるよ…」
新一が世良真純に聞いた。その後新一は、でもお兄さんに電話してたよね?と聞くと世良真純は話してくれた。
「もう1人いるんだよ!頭キレキレの真ん中の兄貴が…死んだ兄やボクとは違ってパパ似だからボクとは似てないんだけどね…。
何か今、大事な仕事の真っ最中らしくて居場所とかちっとも教えてくれないけど、たまに電話やメールで推理の相談に乗ってもらってるよ…」
…世良真純は3人兄弟…。1番上の兄は截拳道をやっていて世良真純より3倍は強かったらしいが亡くなっている。2番目の兄は頭キレキレ、仕事の都合で居場所は教えてない。そして父親似。
世良真純と1番上の兄は母親似か…。その2番目の兄の仕事も気になるな…。
その時視線を感じて見ると、世良真純だった。
「…何?」
「んー?べっつにー?」
その表情はニコニコで、楽しげだった。
何なんだ一体…。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年6月1日 16時