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中に入ると、いらっしゃいませー。と声が聞こえた。見るとポアロのエプロンを着け接客してるバーボンがいた。
「こんにちはー!安室さん!」
「こんにちはー」
「園子さん、蘭さん。こんにちは、いらっしゃいませ」
蘭ちゃんや園子ちゃんに軽く挨拶する安室透ことバーボン。席を案内されそこに向かう。その様子をジッと見てると安室透と目が合い、君は確か…、と聞こえた。
「貴方に『童顔』と言った者です。あの時はすみませんでした」
頭を下げて謝った。そして席に着こうと安室透の前を通った時、
「コナン君と仲がいいんですね。蘭さんや園子さん、それに子ども達から聞きました。よく一緒に居て話してると」
ニコニコして聞いてきたけど雰囲気が何かを探ってる。…何かの情報を得ようとしてるみたいだけど、敵だと分かってる以上教えるわけがない。
「子どもに好かれるんです。それが何か?」
「いえ」
ニコニコして聞いてくるからニコニコして言ってやった。その後、安室透は普通に接客を始めた。笑顔を振りまき、紳士的な態度、悩みも聞いてるのか聞く側になりアドバイスをしている。
あの人、赤井さんに変装してFBIの周辺をうろついてたのに、あの姿も偽物なんて…。それにベルツリー急行ではあんなにペラペラ話してたのに、聞き役になれるなんて…。新一の周りこんなのばっかだな、人間不信になりそう。
「お待たせしましたー」
「お!きたきた」
「美味しそー!」
安室透は持って来たケーキを目の前に置いていく。蘭ちゃんと園子ちゃんは頬を赤くし、目をキラキラさせていた。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年6月1日 16時