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おじさんは感心したような顔をして新一と私を見た。
「How perceptive of you!(素晴らしい!見事な推理力だ!!)」
と褒められた。そして名乗られた。
おじさんの名前はジェイムズ・ブラックというらしい。
ジェイムズ…。Professor James Moriarty…。犯罪界のナポレオン、ホームズの宿敵…モリアーティ教授のファーストネーム…。
それにブラックって…まさか黒ずくめの…まさか、まさかね…。
人当たりのいい、どこにでもいそうなおじさんだし、ジェイムズなんてよくある名前。考えすぎよ…。
「A君は見とらんよな?」
「え?」
「ロングヘアーの男じゃよ。ジェイムズさんの友人でショーの後で待ち合わせをしてたそうなんじゃが…」
「見てないかな…人多かったし…。それよりジェイムズさんどこ行ったの?」
「ああ、お昼に彼のオススメ店に連れてってくれるそうじゃ。ワシの車じゃ彼の席は無いからワゴンで行こうとなっての…。ただ運転はワシに任されたよ」
「え?なんで?」
「右ハンドルに慣れてないんだそうじゃ」
「えー…」
それじゃ今はイギリスに住んでないのかな?
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月26日 17時