工藤新一の兄弟(仮) ９ (ページ4)

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「Can you give me a break！？(もう、いい加減にしてくれないか！？)」

そんな言葉が聞こえて見ると男性がインタビュアに囲まれていた。
博士に聞くとその人はランディ・ホークさんらしくアメリカ南部と聞いた。

「あの人、ランディ・ホークさんじゃないよ」
「え？」

新一は気づいたらしく、もうおじさんの元へ向かっていた。とりあえずトーマスと呼びインタビュアの群れから子ども達と一緒におじさんを助けていた。おじさん本人は何の事か分からず慌てていたけど…。

建物から出て少し歩くとおじさんがお礼を言ってきた。ホークさんと似てると言われるけどあんな風に囲まれて間違えられたのは初めてだと笑って言った。
まあ無理もないか…。外国の人が日本人の顔を見分けられないように、日本人も外国の人を髪や肌の色が似てるだけで間違えたりするし。

「そういえば何故二人は分かったんじゃ？この人がホークさんじゃないと…」
「「言葉だよ。…え？」」

私と新一の声が被った。しかも同じタイミングで顔を見合わせた。子ども達からは、仲良しだね！って言われた。

「流石ね…」
「いやいやいや…」
「えっと…話を戻すね。
さっきCan(キャン)の事をおじさんはCan(カン)って発音してたの。あれはクイーンズイングリッシュ」
「家が代々カウボーイで生粋の南部の男が英国なまりで話すのはちょっと不自然かなーって思ったんだよ。
それに、パンフレットの写真とよーく見比べたら違う顔だったしね！」

パンフレット？
歩美ちゃんが持ってたパンフレットを見るとランディ・ホークの名前と顔写真が最後のページに載っていた。
…確かに似ていた。