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現場に来たのは目暮警部と高木刑事。よく知る人達が来て良かった。
高木刑事に停電の事を話すと原因は、ビルの管理業者が電気系統の点検中にミスしたと教えてくれた。
停電時間は約15秒…。犯人は偶然出来た闇に乗じて中条さんを刺して逃げた。でも中条さんはまだ生きていて息絶える前に、あの○✕△のダイイングメッセージを遺した…。
○✕△…って言ったら残るは□だろうか?○の左側の封筒の端に僅かだけど血の跡がついてたし…。
するとどこかからピリリ…と着信音が聞こえた。見ると気の弱そうな人だった。
この人は30分前に中条さんに電話をかけており、さらに園子ちゃんが怪しい話をしていたと言うので話を聞くことになった。
「ホォー。探偵を雇って会社の内部調査をねぇ…」
社員の誰かが会社の金を横領してる事が先月分かった。社長に知られる前に突き止めろと重役から命令された。
そして今日、犯人を突き止めたと中条さんから連絡を受けこの茶店を待ち合わせにした。だが約束の時間になっても中条さんは現れず携帯に電話した…。
「横領犯の目星はついてないんですか?」
「え?」
「どうなんですか?」
質問すると、きょとんとされた。目暮警部に促されて持っていた封筒から紙を取り出した。
それは一週間前に中間報告で疑わしい社員をリストアップした物。ズラッと名前が書かれている。全部で58人…。
「これは…面白いですね…」
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月26日 17時