工藤新一の兄弟(仮) ９ (ページ23)

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マークページ23

英語の授業中、ジョディ先生の話を聞いてると蘭ちゃんが当てられた。蘭ちゃんは慌てて、黒板に書かれたマークを✕印、Xかな…？と曖昧な答えを出した。
両方ハズレ。皆が笑ってるとチャイムが鳴った。

ジョディ先生の授業変わったなー。前までは堅苦しくてこんな笑い声なんて上がらなかったけど、今はくだけた英語とか教えてくれるから皆ちゃんと聞いてるし…いい感じかも。

「A、帰るわよー」
「うん。待ってー」

鞄を持って園子ちゃんと蘭ちゃんの元へ行き教室から出た。
帰り道、新一が居たので一緒に帰ることにした。

「X…？それに何か特別な意味があるの？」

ジョディ先生の授業の話をすると意外にも新一は知らないようだった。
ママの手紙にも書いてあるのに…教えてくれなかったのかな？…って事は今新一の頭の中には代数やらXデーやら全然関係ない事が浮かんでるのかも…。キュートなマークだって言ってるのに…。

「ハァイ！毛利サン、鈴木サン、工藤サーン！」
「先生！」

背後から明るい英語が聞こえ見るとジョディ先生だった。先生は蘭ちゃんにXの意味が分かったか聞いている。

「そういえばXの意味を聞かれた時、A答えてたよね！知ってたの？」
「ん？ああ、うん」
「なら教えてよー」
「あ、じゃあ、新一君にメールで聞いてみれば？『答えがわかったらわたしの大切なXをあげる』って！」

私が知ってるなら新一も知ってると思った園子ちゃんはそんな提案をするけど残念ながら新一は知らない。しかもそんな事言ったら……やっぱり、新一の奴めっちゃ考えてる…。