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「電話?」
「高木刑事からじゃない?」
園子ちゃんと蘭ちゃんが言うのが聞こえ行くと
「だったらさっさと迎えに来なさいよ!!」
隣から佐藤刑事の声が聞こえた。その後はごにょごにょ言ってるが内容は聞き取れなかった。園子ちゃんと蘭ちゃんも聞き取れないのか、聞こえない。なになに?と言っている。
「追え高木!!!」
また佐藤刑事の声が聞こえたけど何かトラブルでもあったのだろうか。白鳥警部の、いいんですか?って言葉が聞こえた。
「なになになに…?何があったの?」
「分かんない…聞き取れないの…」
外を見ると暗くなってた。日没まであと少し…なのに高木刑事は来ない。
しかもキスの瞬間を見たいと言って園子ちゃんが少し障子を開けたから中の様子が見える。二人は今…というか白鳥警部が佐藤刑事を抱きしめていた。
…高木刑事の方が佐藤刑事に合ってると強く思った。
「止めてくる。高木刑事なんて待ってられない!」
「私も!」
「ちょっ!A、蘭、何言ってんのよ!」
園子ちゃんに止められて落ち着いてと言われた。高木刑事ならもうすぐ来るって、と。
でもその高木刑事が来なければ佐藤刑事は…。
「佐藤美和子警部補!休暇中のところすみませんが、事件です!応援に来て頂けませんか?」
高木刑事が鶴の間の障子の前に立っていた。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月26日 17時