4 ページ17
佐藤刑事は鶴の間で見合いをするらしく、その隣の部屋を使わせてくれるように新一が頼んでいた。
見合い相手は白鳥警部と言われたけど、はっきり言おう。誰やねん。
てか新一と蘭ちゃん、いつの間にか警察の人達との関わり広がってない?私が知ってるの目暮警部と高木刑事くらいなんだけど?
鶴の間の隣の部屋に入ると男性の声が聞こえてきた。多分この声が白鳥警部の声だ。
会話を聞いてると高木刑事が迎えに来るか来ないかで話をしていた。来ればこの見合いは無くなり即撤収。来なければ佐藤刑事は白鳥警部と結婚し妻となる。時間は、日が暮れるまで…。
「ダメよ…そんなのダメ!佐藤刑事は高木刑事と一緒になるの!」
白鳥警部は資産家の御曹司だと園子ちゃんから聞いてるけど、そんなの関係ない!
「そうよね!Aちゃんの言うとおりよ!佐藤刑事、高木刑事とイイ感じだもの!」
「でも佐藤刑事、玉の輿を狙ってるかもよ?」
「「それでもダメ!」」
蘭ちゃんと私の声がハモった。その迫力に園子ちゃんは負け新一は苦笑い。新出先生は、何か勝算があるんでしょう…と落ち着いて言った。
そうだ。佐藤刑事があれだけ言いきったんだ。大丈夫!
でも高木刑事は単独のコンビニ強盗に遭遇したらしく容疑者を三人に絞り込んだようだが、目撃者がバラバラで被疑者を特定出来ないでいた。
「何よそれ…。何ていうタイミングで現れるのよ、強盗!」
「Aさん落ち着いて…」
新出先生に言われ口元を手で塞いだ。つい怒りで声を荒らげてしまった。隣に聞き耳を立てると特に動きはない。聞こえては無かったようで、ホッ…と安心した。
すると新一が居ないことに気づいた。高木刑事に事情を説明し事件の内容でも聞いてるのだろう…。
「んー…」
なんか佐藤刑事と高木刑事って蘭ちゃんと新一を見てる気分になるのよね…。
恋愛には奥手で不器用な所が似てるからかな?だからつい肩入れしたくなるというか…。
35人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月26日 17時