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「ありがとうございます。新出先生」
「いいですよ。それより此処に何かあるんですか?」
「今日此処で知り合いの人が見合いをするんですよ」
水都楼に車で送ってくれた新出先生にお礼を言って事情を説明した。その後は、そうでしたか…って苦笑いされた。
「でも見合いですか…。Aさんもいつかやるんでしょうね」
新出先生にそんな事を言われて驚いた。というか、私、新出先生とあまり話した事ないな…。
ジッと見ていたからか、新出先生がAさん?と声をかけてきた。
「あ、すみません…。
見合いは…無いと思いますよ。条件が中々厳しいので…」
「条件?」
「はい…。頭のキレは絶対。行動力、洞察力、観察力…と探偵に必要なスキルを備えた人じゃないと認めないって言われてますから…」
「な、なるほど…大変ですね」
「…はい」
新出先生にまで同情された…。やっぱりそうなるよなー…。
探偵のスキルを備えてても他に容姿とか性格とかあるし…本当にこんな条件満たす人なんて、0に等しいよ…。
その条件を出した本人が見てたので、
「バーカ!」
「え?なんだよ…?」
周りに聞こえないように足元にいる新一に向かって言ってやった。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月26日 17時