工藤新一の兄弟(仮) ９ (ページ2)

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「歩美ちゃん喜んでたね。お揃いって」
「ええ…。でも驚いたわ。Aあなた、子ども苦手でしょ」

急にそんな事を言われギクリと思った。確かに子どもは苦手だ。勝手だし我儘だし生意気だし…面倒な生き物だと思っている。けど、それを見破ったのは新一だけだ。

「どうして分かったんですか…」
「何となくよ。見ててそう思っただけ。…安心しなさい。吉田さんの態度から分かるとおり気づかれてないから。あと、敬語になってる」
「ごめんなさい驚いちゃってつい…」

敬語で話した事を謝った。
まさかこの場所でそれを話されるとは思わなかったし、気づかれてるとも思わなかった。チラッと哀さんを見ると目が合った。

「…何？」
「いや…。哀さんよく見てるなーと思って」
「観察対象なのよ。貴女を見てると飽きないし」
「そ、そっか」

飽きないかな？普通にしてるつもりなんだけど…。まあ、いっか。
首を横に振り深く考えるのを止めた。その時歩美ちゃんが戻ってきたので手を繋いで博士達が待ってる所へ向かった。

その時も一応、哀さんに手を伸ばしたけど、いい、と言われた。少ししょぼんとしたけど哀さんは大人だからと思うと立ち直るのは早かった。