工藤新一の兄弟(仮)８ (ページ50)

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「Aお姉さん！？」
「こんにちは。予定を確認したら行けたから来ちゃった」

博士の家に行くと既に子ども達が来ていた。行けないと言ったのに来たから歩美ちゃんが驚いている。そして抱きついてきた。

「あ！灰原さん！」
「あら早いわね…。でも当分かかるわよ、博士車の鍵探してたから…」
「マジかよ！？」

あー…それはかかるわ。同じ所に直した方がいいよって言ってるけど、どこかにポンと置いちゃうのが癖になってるらしくて中々しないんだよね…。

「ねぇAねーちゃん、ボールペン持ってない？」
「え？持ってるけど、何に使うの？」
「書いとくんだよ、同じ所に直すようにって。これを博士が目に付く所に貼っとけばいい。それに、
ちゃんと持ってきてるみたいだし」
「…あんたね」

最初は分からなかったがボールペンを取り出す時に新一は鞄の中を見たのだ。ちゃんとマスクを持ってきてるかどうか。
…全く。条件を守らなかったら置いていくって言われてるんだからちゃんと持ってくるわよ。楽しみにしてたし…。

「おーい、鍵見つかったぞー！」
「おせーよ博士！」
「待ちくたびれましたよ！」
「早く行こう！」

博士、すごい言われよう…。まあでも鍵が見つかってよかった。
博士は運転席、私は助手席、子ども達は後ろに座り動物ショーが開かれる場所へ向かった。