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「でも警部さん忘れてなーい?」
「え?」
新一の声がして目暮警部が下を見た。新一は両手を広げて言った。
「ここゲームセンターだよ?今はゲームの機械が止めてあって静かだけど、いつもは話ができないぐらい色んな音がしてうるさいよ!
それにこの人、ゲームの機械に手と足がつながってて自由に動けなかったみたいだし、ゲーセンってゲーム画面が見やすいように最初から薄暗くしてあるし…」
新一の言葉で目暮警部と高木刑事は毒殺の可能性もあるなと考え始めた。そして目暮警部は死体を司法解剖にまわし死因を突き止めるように指示を出した。
(え…?)
新一を見るとニヤリと笑っていたので、これで大丈夫と思ったけど、蘭ちゃんと園子ちゃんの側にいたジョディ先生だけが新一の事を見ていた…。
「さて被害者の割り出しだが…」
「この50人近くいる客の中から犯人を特定するのはホネですね…」
「それならボク…」
「私、死んだ男の人に近づいた人知ってます!」
そう告げると新一が驚いた顔をして私を見た。私は目をジョディ先生が居る所に向けた。新一が見てる間に目暮警部に聞かれた。
「誰だねA君。その人とは…」
「あの店員の方と、そこでガムを膨らませてる方、そして私達五人を入れた計七人…。ですよね、ジョディ先生?」
「Oh,Yes!」
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月18日 19時