(前回の続き)6 ページ1
手術中のランプが消え先生が出てきた。そして新一は病室へ運ばれていった。
手術は成功した、と言われ安心した私と蘭ちゃんは新一の病室へ向かった。
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「朝…」
窓にはブラインドのシャッターが降ろされているが十分に明るくて目が覚めた。
すると寝ていた本人も目が覚めたようで体を起こした。
「A…蘭も…」
「おはよう…」
新一を見ると覚えてるのか蘭ちゃんを見ていた。
「蘭とAに感謝しろよ…。自分達の血を200CCずつオメーにやった上に夜通し看病してたんだからな…Aにとって血は貴重なのに…全く…」
「あはは…」
血を上げたのは殆ど蘭ちゃんだ。私は200CCも取られていない…。
「ったく…偶然蘭の血がオメーと一緒だったからよかったよ…。Aから血を取りすぎる訳にはいかなかったからな…。特殊な血だったら血が足りなくて今頃オメーはあの世だぞ…」
偶然?違う…。蘭ちゃんは確信していた…新一が病院に運びこまれる前から…。
「おい…」
「え?」
「蘭やAが血をいっぱいくれたんだ…。早く元気にならねーと承知しねーぞ!」
「う、うん…」
毛利さんが蘭ちゃんを大切にしてるという所を見れて私は嬉しくて小さく笑った。
けど、…直ぐに罪悪感に潰された。
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作者名:ウォーカー | 作成日時:2018年4月18日 19時