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松倉side


「なんもないけど俺ら付き合う事になったから。」



ちゃかの言葉の意味を理解するのに時間がかかった。


いや、理解したくなかったのかもしれない。



頭を整理していたら

「海斗!お前何考えてんの?くらの気持ち知ってんだろっ?」


怒ったのは海人。



「何で海人が怒るんだよ。
俺も好きだから告ったらオッケーもらった。
それだけだよ。」



「は?何だよそれっ!!」


「海人、落ち着いて。A怖がってる。」


「くらっ、お前そんなんだから取られんだろっ!」



「Aが決めた事だから。それにAは俺のじゃないし。

でも海人、ありがとな。」



今にも泣きそうな顔のA。



「A?ちゃかはしっかりしてて俺と違って頼れるヤツだから…良かったな。」


瞳に涙を浮かべ頷いた。

そんな顔すんなよな。

離したくなくなる。




「ちゃか、今日だけ借りていい?家に送り届けるだけだから。」




ちゃかも苦しそうな顔してんじゃん。


ちゃかは悪くないよ。


好きになっちゃったんだもん。


ちゃかは悪くない。



「俺のせいでお前らの仲が悪くなるのはイヤだからさ、喧嘩すんなよな。」




海人はまだ納得してない顔をしてたけど、海人の扱いが上手いちゃかなら大丈夫だろう。








電車で帰る2人を見送って一緒に歩く海沿いの道。


何も言わずに少し後ろを歩くA。


「A、疲れちゃった?」


顔を覗き込むと「ううん。」って首を振った。



「海斗は私に負い目を感じてるんじゃないかって。

それが辛かった。

もう……解放されていいんだよ?」





そんな風に思ってたんだ。


A辛かったんだな。


それなら…


「わかった。今度からはちゃかに守ってもらいなね。

って言っても俺Aに何もしてあげれてないけど。

だからもうそんな顔すんな?

Aには笑ってて欲しい。」







自分の気持ちに蓋をして前に進む決意をした。

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設定タグ:TravisJapan , トラジャ , 松倉海斗   
作品ジャンル:タレント
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作者名:あや | 作成日時:2021年4月6日 22時

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