姉弟 ページ38
「やめろッ！」
オレはそう言って御主人様を思い切り突き飛ばした
スイッチが宙を舞い、オレは風を操って手に取る
「ははは……やっと本性を見せたな」
そう言われてオレは睨む
オレがもっと早くやめていたら
「もう遅い」
見透かしたように御主人様はそう言って笑う
「もう遅い！シャットダウンされた状態だぞ？リセットされるか死ぬかしか此奴には残ってない」
そう言われてオレは首を振る
「オレがちゃんと」
彼奴の言葉を信頼して、裏切らなかったら
いや
「……信じる」
大丈夫、ここ数日で彼奴のことはなんとなく知ってる
この程度で死なないし屈しない
そう思って思い切りスイッチを押す
「ふ……あははは！無駄なことを！」
そう言った途端
御主人様の動きが止まった
「え？」
縛られているAを見ると、Aが指を動かしていた
操ってるんだ、御主人様を
なんで……
いや、良かった
「おっそい」
そう言えばAは苦しげに笑う
「於菟もね……」
そう言われてオレは急いで拘束器具を全部外す
「何故、一度切った筈……」
「だからだよ。元からもう切れてる」
そう言ってAは笑う
「貴方のパソコンからデーターをハッキングし、そのスイッチは使いものにならない」
そう言ってAはオレからスイッチを受け取って踏み潰す
「演技だよ、貴方の最新技術で心拍数が測れるそうだからね」
「何故それを……」
そう言って御主人様はオレを睨む
「お前か……所詮失敗作がっ！」
「違います……彼こそが貴方の成功作だ」
そう言ったAはオレに背を向けていて表情は見えない
声もいつも通り感情の篭っていない声
「……所詮失敗作だ。ただ頭のよく指示されないと出来ない機械だよ。私は」
そう言ってAは御主人様を操る
「……だが、それから解放されたいという欲がある。その為なら、私は手段は選ばない」
そう言った瞬間
御主人様は自分で落ちていった
奈落の底へ
此処は三階
強く物が打ち付けられた音が聞こえた
Aが此方を向いて笑う
「……演技がうまいね」
そう言われてオレは笑う
「心拍数が測られてるって何故判ったんだ？」
そう聞けばAはオレの右腕につけているブレスレッドを見る
「それだよ。時々君が意味深な発言をする。それが周期的だったから推測した」
そう言われてオレはただ驚くことしか出来なかった
「……流石姉さんだ」
「……悪くないね」
そう言った時、中也さんの声が聞こえた
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ミレー - リュカさん» ありがとうございます(*^□^*) お返事楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 17時) (携帯から) (
レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» ありがとうございます！新作が出来次第またお知らせしますね〜 (2019年12月9日 16時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 無事完結おめでとうございます(*^□^*) 物凄く悲しいですが最後まで読めて良かったですv(・∀・*) 新作楽しみに待ってます(。-∀-) (2019年12月9日 16時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
リュカ(プロフ) - ミレーさん» そうですね。続きお楽しみに〜 (2019年12月8日 22時) (レス) id: 38f9297035 (このIDを非表示/違反報告)
ミレー - 良かった夢主ちゃん無事でした(´；ω；`) どうなるかと思いましたが、安心しました(。-∀-) (2019年12月8日 18時) (携帯から) (レス) id: a496965e6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュカ
| 作成日時：2019年11月8日 19時
