俺の可愛い妹×好きな人【kazunari】part２ (ページ9)

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４５．お客さん　ページ9

お客さんがいらっしゃったのか、

お店のドアについている鈴がカランって音がなる

「いらっしゃいませ」

いつもどおりニコっと営業スマイル

・

お客さんはこちらをチラっと見て

びっくりしたような顔をして、こう言ったの

？「Aちゃん…？」

…？

知り合いだっけ？

でも、そのお客さんはキャップをかぶってて誰か全くわからない

和はもうちょっと背が小さかった気がするし…

雅紀くんはもうちょっと背が高かったし…

…誰だっけ？

「えと…あの…」

？「あれ？忘れられちゃったかな？まぁ、会うのも久しぶりだし無理もないか…」

俺だよーって言ってキャップを脱いだ彼は

私が長年好きだった人…

紛れもなく

「櫻井さん？」

翔「あ、思い出してくれた(笑)」

そりゃあ、変装してちゃわからないか…

・

「思い出すも何も櫻井さんのファンなので…
　って言ってもこんなのじゃファンって言えないかなぁ…」

翔「いえいえ、ありがとうございます(笑)」

奈々がいたら、大騒ぎになっちゃうって思って調理場の方を見ると

ケーキを作るのに夢中でこちらの様子など全く気にしてない

良かったぁ…

・

「櫻井さん、ケーキ好きなんですか？」

翔「いや、これから相葉ちゃん家に行くんだけど手ぶらじゃ悪いかな～と思って」

「へえ～」

翔「あ、Aちゃんもおいでよ」

「ふぇ？」

翔「その方が楽しいじゃん(笑)」

「えっと…」

翔「待ってるから、そろそろ終わりでしょ？仕事」

時計を確認するともう、７時過ぎ

「あ…本当だ…」

翔「じゃあ、モンブランとショートケーキとティラミスで」

「かしこまりました」

注文されたケーキを箱に詰めて、

櫻井さんに渡す

「960円になります」

翔「ん。」

渡されたのは1000円札

だから、お釣りは40円かな？

「レシートと40円のお釣りになります」

翔「サンキュ。じゃあ、外で待ってるから」

格好良くサッと去ってゆく櫻井さんの後ろ姿をずっと見ていたのは

内緒の話